大林宣彦氏は、余命3ヶ月宣言からオプジーボで肺がん治療をうけていた。
「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」など、数々の映画を手掛けていましたが、4月10日に肺がんにより82歳で亡くなりました。
大林宣彦氏が督督を務めた最新作「海辺の映画館―キネマの玉手箱」は、4月10日に公開する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で延期されていました。
後日、コロナウイルスが終息した後、お別れ会が予定されるという事です。
大林宣彦氏余命3ヶ月宣言からオプジーボで肺がん治療をうけていましたが、余命宣告3か月から約4年間の闘病生活を続けながら、映画を1本撮影して元気な姿を見せていました。
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大林宣彦氏余命3ヶ月宣言
大林監督が、昨晩4月10日に長い闘病生活の上旅立たれました。奇しくも「#海辺の映画館-キネマの玉手箱」の初日の日。本当に凄い人だと思いました。心よりご冥福をお祈りします。早く大林監督の新作を皆さんにお届けしたいとも思っています。いままで素敵な作品をありがとうございました。#大林宣彦 pic.twitter.com/ZXI8KtXtvc
— 大場渉太 (@showta_ohba) April 10, 2020
早く新作を見たいですね。
「時をかける少女」など広島県尾道市を舞台にした青春映画で知られる映画監督の #大林宣彦 さんが10日、肺がんのため東京都内の自宅で死去しました。
写真特集で在りし日の姿をhttps://t.co/kcPBrO8ocp#iloveyou pic.twitter.com/vBBkO8o2uR
— 毎日新聞写真部 (@mainichiphoto) April 10, 2020
心に残る多くの映画を本当にありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り申しあげます 。
映画監督の大林宣彦さんは、2016年の8月に肺がんが見つかり、ステージ4で余命3ヶ月と宣告されました。
その後、肺がん治療薬「オプジード」で治療を始め、活動的に仕事をされていました。
2017年6月の国際短編映画祭の受賞式に出席した際、闘病生活中とは思えない元気な姿で皆を驚かせました。
大林氏は、映画祭としては前例を見ないほどの長い30分にわたるスピーチをして、若い世代へ「未来の映画人への遺言」を熱気を込めてスピーチしました。
これは黒澤明監督から大林氏に託されたメッセージでした。
オプジーボで肺がん治療

大林宣彦氏を3か月の余命を約4年も元気で過ごせた薬、オブジーボとはどんな薬なのでしょうか?
従来の抗がん剤は、直接がん細胞を攻撃して増殖を抑える薬です。
それに対してオプジーボは、人が持っている免疫力を利用しガンを攻撃・退治してくれる、つまりがん細胞を攻撃できる環境を作り出す画期的な薬なのです。
免疫チェックポット阻害剤という事です。

2018年に京都大学名誉教授の本庶祐(ほんじょたすく)氏が、2019年10月に、がん治療における”新たな発見”をした貢献により、ノーベル医学・生理学症を受賞したことをきっかけに、オプジーボが脚光を浴び、2018年11月に東北大学の研究グループが検査法を開発し、小野薬品工業が発売しました。
日経サイエンス2018年12月号
【詳報:ノーベル賞】「免疫の『ブレーキ』解除でがんをたたく(再録)」
腫瘍細胞は免疫系にブレーキをかけ,自分への攻撃をやめさせる。そのブレーキを無効にする次世代のがん治療法が開発されている。 https://t.co/QAfmKEnike #ノーベル賞 #がん免疫療法 pic.twitter.com/TyZ6fwJe9Y— 日経サイエンス (@NikkeiScience) November 20, 2018
今は発売したばかりなので、非常に高額でとても買えるような金額ではありません。
また、希少性が高くがん細胞に効きめがある方も2~3割位で、まだ一般的ではありませんが、医学の進歩でがんが撲滅される日を待ち望んでいます。
大林氏が、オプジーボで余命3ヶ月宣言から4年近く元気で生きられたことは、がんで苦しんでいる多くの方々には、今後の開発に希望が持てましたね。
治療歴のある小細胞肺がん患者さんの治療薬としては、約20年ぶりの新薬として、オプジーボがアメリカで承認されました。日本での適応拡大が期待されます。 #がんプラス #がん治療 #肺癌 #肺がん #小細胞肺がん #小細胞肺癌 #オプジーボhttps://t.co/HQxxjqlvwp
— がんプラス (@cancer_QLife) September 3, 2018
がん治療薬となると、どうしても副作用が気になりますね。
このオブジーボも、すべての人に効くわけではなく、副作用も色々言われていますが、がんで悩んでいるに方は,希望が見えてきた思いではないでしょうか。
がんは完全に治ったわけではありませんが、いつも寄り添って夫を支えていた映画プロデューサーの大林恭子さんは、「医学の進歩のおかげで、お薬が効いて、奇跡が起こりました」とその喜びをコメントしています。
近年、アメリカでも承認されました。
これから、がん治療薬として大量生産できるようになれば、金額的にも下がり一般的にも使うことができるのではないでしょうか。
また、大林氏が3か月の命が4年近く元気に生きることができたのも、今後ガン治療に希望が湧いてきたと思います。
まとめ
大林宣彦氏は、余命3ヶ月宣言からオプジーボで肺がん治療をうけていた。
「免疫抑制分子PD-1が拓いたがん治療薬への道」
免疫システムのブレーキ役として働くタンパク質「PD-1」。発見から四半世紀,多くの研究者の手を経て医療応用に結実した。
【別冊日経サイエンス234 最新免疫学 がん治療から神経免疫学まで】 https://t.co/5k232iizWn #新刊 #医療 #がん免疫療法 pic.twitter.com/JolBebYTOl— 日経サイエンス (@NikkeiScience) August 24, 2019
新作「海邊の映画館 キネマの玉手箱」は、公開延期となり、新作と共に参加するはずだった2月の尾道映画祭も中止となりました。
この2つの映画は、近日中に公開される予定だそうです。
楽しみですね!

闘病生活と闘いながらの新作は、映画プロデューサーである妻の大林恭子さんと共に作り上げた作品で、恭子さんにとっても、かけがえのない思い出の作品となることでしょう。
大林宣彦氏は、余命3ヶ月宣言からオプジーボで肺がん治療をうけたことで、4年近く元気で映画を作り続けることができました。
今後ますますの医学の進歩を期待したいです。