芥川賞作家今村夏子『星の子』映画化10月公開!子供時代、家族を紹介。
芦田愛菜主演『星の子』は、10 月劇場映画で全国公開されます。
第157回芥川賞候補に上った作品です。
今村夏子さんは、『むらさきのスカートの女』で第161回芥川賞を受賞しました。
その時の記者会見では「びっくりした。こんなの読む人がいるんだ」と語っています。
格別読書三昧の生活でもなく、文章を本格的に勉強したわけでもなかったそうです。
今までにない作風の作家として一躍、脚光を浴びだした今村夏子さんについて、興味深々なので調べてみました。
芥川賞作家今村夏子『星の子』の映画化10月公開!子供時代、家族を紹介いたします。

芥川賞作家今村夏子『星の子』の映画化10月公開!
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— クランクイン! (@crank_in_net) June 25, 2020
今村夏子さんは、2011年作家としてデビューしたが、幾つかの短編を書いたぐらいの作家履歴しかありませんでした。
しかし、第157回芥川賞の選考会で、最後まで競り合った「星の子」は惜しくも逃したものの、以前に書いた作品で太宰治賞、三島由紀夫賞、河合隼雄物語賞を受賞している、実力ある作家です。
今回の「星の子」は、今村夏子さんにとって今までの作品の中で、一番長い作品です。
新興宗教にのめりこむ両親を持った娘は、学校で孤立しながら家族のもとで成長していく姿を描いています。
今村夏子さんは寡作ですが、作品の組み立てや人物の描き方が繊細で、読み手が本の世界に自然に引き込まれる素晴らしさを持った作家、と評価の高い作家です。
『星の子』の主役を演じる芦田愛菜ちゃんは、インタビューに答えています。16歳になったんですね。可愛さと理知的な魅力がありますね。
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複雑な女の子の心境をどうとらえて表現していくのか楽しみです。
今村夏子の子供時代は劣等感を抱えていた
『星の子』で芥川賞候補作になった時、事前の記者会見で語った子供時代をこのように語っています。

<主人公よりもおとなしい感じで、特定の人としか話せないんです>
<小さい頃から、何事も人並みにできないことで、凄く劣等感を抱えていました>
<私が不思議に思ったのは、まわりで起きていることを、みんな何も見なかったように生きていることでした>
記者会見をした某記者の今村夏子の印象は、とても人見知りする感じで、うつむいて話す姿には、少女のような、はにかみを感じたと語っています。
大学時代
1980年生広島市に生まれ、ごく普通の子供時代を過ごし、大学入学と共に大阪に引っ越しました。
卒業後は、アルバイトで生計を立て、就職はしていませんでした。
新幹線やホテルの清掃業務を選んだのは、「パソコンもあまり使えないし、接客はとても苦手だったから」そうです。
そんな感じでごく普通の目立たない学生生活を送り、漫画家になりたいとは思ったが、絵を描くのは無理と思ったらしい。
小説を書き始めた理由

29歳の時、アルバイトの職場から「明日休んでください」と言われ、帰宅途中に小説を書いてみようと思ったそうです。
小説家になる動機は「なんとなくかっこいいと思っていた」そうで、29歳に書き始めたのが、(こちらあみこ)で2010年太宰賞を受賞しました。
小説家というと、髪振り乱して机に向かいただひたすら努力、悲壮感迄漂うイメージですが、何かほんわかとしたごく一般の庶民が、気の向くままに想像した世界を描いたという感じに、私には受け止められました。
そうはいっても、子供時代でも独特の感性があったのでしょうね。
それが、学校の集団生活では異端児に感じられ、色々悩んだのではないでしょうか?
やはり凡人ではなく天才だったのですね。
今村夏子の家族

2013年結婚しています。
旦那様は、一般の会社員です。
現在、大坂市内で暮らしているそうですが、名前などは一切わかりませんでした。
その後、2017年に女の子が誕生しました。
プライベート面は、しっかり守られていますね。
夏子さんが小説を書いている時間は、朝2時半に起き、毎日計5時間執筆をしているそうです。
子育てもしっかりしています。
そのためか、旦那様は最初、夏子さんが小説家だという事は全く知らなかったと言っています。
「職業作家という自覚は全くないですが、書かなくてもいいと言われるとさみしい!自分が書いていて楽しいと感じる限り、ずっと書き続けていきたい」と語っています。
さしずめ天然小説家?という人もいます。
まとめ
芥川賞作家今村夏子『星の子』映画化10月公開!子供時代、家族を紹介しました。
https://t.co/36XyAaW4MC#芥川賞 に今村夏子さん(写真右)の「むらさきのスカートの女 」、#直木賞 に大島真寿美さん(同左)の「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」が選ばれました。(達)#今村夏子 #大島真寿美 #むらさきのスカートの女 #渦妹背山婦女庭訓魂結び pic.twitter.com/3qFe6PZnTo
— 朝日新聞 映像報道部 (@asahi_photo) July 17, 2019
「むらさきのスカートの女」で芥川賞受賞おめでとうございます。
今村夏子さんは、現在39歳になりますが、(世界文学レベルの人)とも言われています。
「こちらあみこ」でデビューし、あまりにも鮮明なデビューだったので、その後書く予定はないと発言。
幻の作家となるか?言われましたが、(楽しみのためだけに書いてください)との依頼を受け、書き始めたというエピソードもありました。
今村さんの作品は、読む人によってジャンルが変わる、何か隠されているものがあるとおもうと、怖さも出てくるが一方で滑稽な面もある。
現代日本にはほかにない存在で、普遍性もあり、海外でも高い評価が得られる独特の作風として、これから増々期待される作家ですね。
芥川賞作家今村夏子『星の子』映画化10月公開!子供時代、家族を紹介しました。